あゆのすけの成長記録

私塾コースの練習記録とクロッキー予定表

アニメコース・エア受講 12月1回目「エフェクト LO・原画」

こんにちは!あゆのすけです。
12月の課題は、エフェクトです。
炎、爆発、水、煙の中から選びます。
私は…もちろん爆発!!爆発、いいですよね。大好きです。

時系列通りではないですが、爆発を描くにあたってやってみたことを書いていきたいと思います。

 

1.リアルな爆発動画を沢山観る。
某有名動画サイトで検索すると、いろんな爆発が観られるんですね。
火山の噴火、テロの爆発、軍事演習、事故による爆発…などなど…。
爆発の映像にハッピーなものは少ないのですが、しっかり勉強させていただくつもりで背筋を正して拝見しました。

 

2.エフェクトの本を読む
私が持っているのは小沢和則さんの「アニメーションのエフェクト作画テクニック」(玄光社です。

アニメーションのエフェクト作画テクニック – PICTURES


エフェクトの段階に応じた作画例がエフェクトの種類ごとに載っているので、とても参考になりました!
ただ、私としてはそこにプラスして、タイムシートの情報がほしかった!タイミングに関して超超初心者なので、そこの所知りたかったです。

 

3.爆弾の爆発について調べる(科学的視点)
爆発の種類も色々あるのですが、私は最終的に爆弾による爆発を課題で描くことにしました。そこで、まず、爆発とはなんぞや、なぜ爆発が起こるのかを科学的視点から勉強してみました。また、爆弾が爆発するのなら、爆弾の仕組みや爆発に至る過程やメカニズムも知りたいと思いました。原理原則や仕組みを知ることで、自分の中でより具体的に爆発の過程をイメージできるからです。

本来だったら化学辞典とか調べるべきなのでしょうが…全部実家に置いてきてしまったのでネット上から引っ張ってくることにしました。ちゃんとやりたい人は信頼できる辞典などでしっかり調べてください!

 

爆発とは(化学辞典より)
急激な圧力の発生の結果,容器の破壊や音響などを伴って,この圧力を解放する現象をいい,気体や液体の膨張,あるいは相変化などによる物理的爆発と化学反応によって起こる化学的爆発とがある.

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物理的爆発と化学的爆発のイメージ

 

化学的爆発に関する用語
化学的爆発は物質の燃焼反応に伴って生じた熱と温度上昇による気体の急速な膨張によっておこる。

【爆燃】ばくねん 

爆発的な燃焼のことで、一部分の燃焼により発生した熱が、直ちにその隣接部を加熱して反応を開始させ、さらに次々と急速に反応が伝播していく。その伝播速度が音速以下の場合。

【爆轟】ばくごう

爆発的な燃焼のうち、反応の伝播速度が音速より速いものを爆轟と言い、衝撃波を伴う。

【爆弾】ばくだん
殺傷や破壊を目的とした爆発物の総称。爆薬とそれを装填する容器信管などの発火装置で構成される。

爆弾関係の用語
信管:弾薬の種類と用途に応じて所望の時期と場所で弾薬を作動させるための装置。
爆薬:爆発性の物質のうち、特に激しく爆発する物。(炸薬、起爆薬、爆破薬など)


火薬類の科学的分類(法的な分類はまた別にあるので混同しないように注意)

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爆弾の爆発の進行
1.起爆剤により爆薬の燃焼が始まり、燃焼を伴う反応が高速かつ連鎖的に起こる
2.爆薬を充填していた容器内の圧力が急速に上昇
3.容器が破裂。圧力の開放。(中身は超高温)
4.圧力の解放と共に発光、衝撃波の発生、爆風の発生。
爆薬が全て反応し終われば、爆発は終わる。
爆発のエネルギーは爆薬の種類や量によって決まる。

煙の正体
・高温になった気体が周囲の空気に触れて冷やされ、水蒸気が凝集したもの(雲みたいなもの)
・不完全燃焼による微粒子
・周囲に可燃物があれば、その煙
・地面の砂やホコリなどが爆風によって舞い上がったもの
などが考えられます。(もっとほかにもあるかも)

爆発が起こるとそこにあった気体が外側に向けて一気に移動するので、爆心周辺の気圧は下がります。この気圧の低下が大きい場合、爆心部分に向かって空気が戻ってくる現象がおこる場合があります。

 

【注意事項】
そんなに大きく間違ったことは書いてないと思いますが、私も参考資料が限られているので間違いがある場合もあります。

何か疑問に思うことがありましたら、信頼できる参考書籍を見てご自身で調べ直すことをお勧めします。
ご自身で調べる際のヒントくらいに思って読んでください。

 


4.いろいろ描いてみた爆発

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初めての爆発♪

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爆発の動画を観ながら模写みたいにして描いた爆発

遠くで爆発が起こってても、手前に歩いていた人は爆風が来るまであんまり気づいていない様子だった。監視カメラ画像というものあるけど、リアルに忠実に描くと臨場感があまり出ないので、シーンの目的に合わせた演出が必要だと思いました。リアルに描けばいいってものでもないのだなと、演出の大切さに気付きました!

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演出100%の人が吹き飛ぶ物理的爆発!
おならの瞬間、肛門付近の圧力が解放される。


4-1 タイムシート
閃光や煙の形は参考資料を見るとして、問題はタイミングでした。
どんなスピードで各コマを動かせば、衝撃を感じるような爆発になるのか?
Twitterで爆発とタイムシートを載せてくれている方も見つけたので、それも参考させていただいたりしました。
もう、とにかく試行錯誤です。
同じ絵でもタイムシートが違うと、爆発の迫力が全然違ってくるのはとても面白かったです。(作業中だったので、比較できるGIFファイルは残ってませんでした)

 

4-2 空間(パース)
爆発を描いていて、やっぱり手前に煙がうわーって迫ってくると臨場感が出ると思いました。そのためには、煙のスピード(速さ)をコントロールできなければいけません。
タイムシートは「時間」コントロールしたいのが「速さ」だとすると、「距離」の情報がめっちゃ重要になってくるんですよね。
もうお気づきでしょう。
【速さ=距離÷時間】 
ですよ!!!

つまり、空間パースをしっかり決めておかないと、スピード(速さ)はコントロールできないんですよね。
例えば、中2コマで描くのなら、次のコマでは煙の先端は画面上のどの辺に来ているべきか?地面のパースグリッドが明確であれば、だいたいの目安としてどの辺に描くべきかわかるわけです。描いてみて変だった場合も、じゃぁ、どのくらいずらせばいいか考えるときの参考になりますよね。
…という思考回路は、多分、私は超理系だからだと思います。
こんなことを考えなくてもフィーリングでやった方が楽!!っていう方ももちろんいらっしゃるでしょう。自分に合う方法でやってみるのがいいと思います!
理屈で考えた場合のメリットというのは、次に似たようなことをしようとしたとき、考え方が参考になるんですよね。数値まで意識して考えていれば、前回と今回の違いを踏まえて、じゃぁ、今回はどのくらいでいけばいいか?ということも目途が立ちやすいと思います。(これも理系脳)

理屈で考えても、最終的には描いてみて動かして、その時の印象で調整をしていく…という作業は同じだと思います。
その辺は、柔軟により良い結果を求めて試行錯誤していきたいものです。


5.課題
今回はLO(レイアウト)と原画ということだったんですが、全体像を描いてみないことにはよくわからなかったので、すごくラフですが一通り描くことにしました。正式な受講者だったら添削してもらえない形式だと思うんですけど、その辺はエア受講の気楽なところ。
自分の納得と理解を優先に、自由度高めで課題に取り組みました。

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最初に描いたもの。

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手直ししてひとまず提出することにしたもの。

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タイムシート。とりあえず載せてみる。

 

次回でちゃんと完成させられるように頑張りたいと思います!
(そして肩の荷を下ろして年越ししたい!)