あゆのすけの成長記録

私塾コースの練習記録とクロッキー予定表

アニメコース・エア受講 4月1回目「100枚リピート」

こんにちはあゆのすけです。
新年度が始まりましたね。
2021年度は、アニメーションコースのエア受講をしてみようと思っています。
すべて自分次第なので、どこまで続けられるかわかりませんが、モノを動かすことを学んでみたいと思います。

 

1.アニメーションコース・エア受講の動機
まず最初にお断りしておきますと、私はアニメオタクではありません。
人並に大好きなアニメはありますが、ほんの数作品ですし、多種多様のアニメを観てるわけでもありません。アニメーターさんの名前も声優さんの名前もほとんど知りません。あの作品のあのシーンのあの感じが最高!とか、そういうのも無く…ただ「アニメおもろいな~♪」と何も考えずに観ている人です。

なぜアニメーションコースをエア受講しようと思ったかというと、過去2年間で基礎コース・プロコースと受講した流れで絵を動かすことに興味を持ったから…ですかね。
実際、プロコースの歩きの課題の時に、キャラを歩かせてみてとても楽しかったのです。あとは、周りにアニメータを目指す人が多い…そんなところです。

 

2.100枚リピート・3コマって何?!
最初の課題は「100枚リピート」です。
100枚のパラパラアニメで最初と最後がつながってループするアニメーションを作ります。お題は、画面の真ん中に配置された円です。
100枚使ってリピートアニメを作ることは理解したものの「3コマ」って何?!と思ったんですね。何がどう「3コマ」なの?全くわからん!!

人に聞けばすぐわかるんですけど、まずは自分で調べてみることにしました。


【ネットでわかった基本情報】
・アニメーションは基本1秒24コマで作られている
・作業負荷を減らすために、24コマをフルに絵を描くのではなく使わず何コマかに1枚という風に間引きをしているらしい。
・3コマに1枚の絵、2コマに1枚の絵 などがあるらしい(中3コマ、中2コマなど言われているらしい)

【計算してみる】
100枚を1秒24コマで計算すると 4秒ちょい。
100枚を1秒12コマ(24コマのうち2コマに1枚)で作ると8秒ちょい。
100枚を1秒8コマ(24コマのうち3コマに1枚)で作ると12.5秒。

これと、過去に提出された課題の秒数を比較すると
100枚リピート2コマ だいたい8秒くらい
100枚リピート3コマ だいたい13秒弱だった
>>>この2コマとか3コマって、「中2コマ・中3コマ」と同じ意味?

アニメに詳しい知人に聞いてみたところ、その解釈で正解でした♪


3.どうやって設計すればいいの??
いきなり100枚と言われても、何をどう設計していけばいいのかさっぱりわからず、アニメ私塾の解説動画(残念ねがら一般公開はされていません。私塾生は閲覧可能です)を観てまず勉強しました。

・1秒ごとに何が起こるか、原画のようなものを描いてみる。>リピート(3コマ)だと全部で13枚
・13枚を動かして観てみる。
13枚だと動画というよりも紙芝居っぽいですが、リアルタイムで絵が変わっていくと、次何をすればいいかが少し見えてきます。(静止画とにらめっこしているよりはアイディアが浮かぶ!)
あと、1秒でどんな動きが可能なのか…ということが全くわからない自分に気が付きました。


4.円(〇)から連想するものは?
12.5秒をどう使うか、ストーリーを考えなければいけません。まずは円(〇)が何なのかを考えました。

【アイディアのメモ】
1)人の頭
>〇から手足が生えて人になって二人に増えて、リズムに合わせて躍らせる>全体が単調になりそう。(却下)

2)ボール 

>弾む?拾う?膨らむ?風船?

3)月    

 >ラスト月になったらいいかも。夢オチ。

 

2)と3)をあわせて、作ったのが以下のストーリー。
「拾ったボールが膨らんで、そのまま空に浮かび上がって、落ちそうなところを助けてもらって安心して眠くなって、最後窓に月>最初のボールに戻る」

なんとメチャクチャなストーリー…でも夢オチだから何でもありということで…。

 

5.タイムシートに何か書いてみる。
まず、私はタイムシートの使い方や読み方を知りませんでした!(そういうものがある…ということは知っていた)
しろアニPaTHおSの技術研究所さんのこちらの動画で勉強しました。2分だし、ちょっとずつ教えてくれるので、初心者にもわかりやすくてとてもよかったです!


【2分解説】③ タイムシートとは

 

基本的には、縦方向が時間(コマ)で横方向がレイヤーや原画・動画などの工程別の記入欄。小さい数字はコマの数だったり、秒数だったり。ざっくりだけどそんな理解。

 

それから「タイムシートに1秒に1枚の絵を描きこんでしまう」という技を教わったので、やってみました。確かに、時間の流れもわかるし、一覧できるので各モチーフの位置関係とかも追いやすく「どこから手を付けたらよいのやら?」感が少し軽減されました。
1枚の絵に縦方向6コマ分使えば1秒の枠に4枚絵が描けるんですね。ざっくり中割もできるのでおおざっぱな動きを検討するにはいいかもしれないです。

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最初に描いたタイムシート1枚目

 

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最初に描いたタイムシート2枚目




6.パソコンで描いていく。
お絵かきソフトはクリップスタジオ(クリスタ)を使っています。タイムシートでだいたいの流れを決めたら、それに従ってクリスタで絵を描いていきます。最初は本当にざっくりとアタリを描くぐらいの感じで一通り描いていきます。もちろん修正前提です。


・1秒1コマ(13枚)

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1秒1コマのざっくり紙芝居。

最初、謎の飛行物体(白玉号)は無人だったのですが、最初に出てきた二人目(Bさん)が白玉号に乗って助けに来る…という設定に変更しました。
・ボールの大きさ変化の整合性を取るために全体を描いたもの。81コマ目まで。

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サイズ変化の整合性

・1秒8コマ(100枚)

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できあがりと同じレイアウトで。

 

1秒1コマで考えた時間の流れだと、間が空きすぎたり、動きがせわしなくなったり、不自然な部分が多かったので、調整をしました。不必要なところは削り、しっかり印象に残したいところにコマを割り当てました。

落下については、縦パースによる圧縮と落下の二次関数を組み合わせて位置を決めました。

人間よりも大きなモチーフの動きがスムーズでないと、観ていて落ち着かないと思ったので、ボールと白玉号の動きに無駄がないように検討しました。
・ボールや白玉号のみ

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ボールと白玉号の動き。



・人間も描き加えて完成。

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人物も描いてこれで完成!

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完成版の内容をまとめたタイムシート・その1

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完成版の内容をまとめたタイムシート・その2

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完成版の内容をまとめたタイムシート・その3

注)分業でアニメを制作している場合のタイムシートの使い方とはだいぶ違うと思います。一人でやっているので、自分がわかればよい…というかなり自由な使い方だと思います。

 


7. 反省点
・100枚12.5秒に対して、要素を詰め込みすぎたかも。全体的にせわしない展開に。もう少しメリハリをつけたかった。
・動きが変。具体的には(30枚目あたりのBさんの横向き歩き、Aさんのボールの上でしがみついてる動きとボールからずり落ちる動きあたりが特にあやしい)
・アイレベルを曖昧なまま描いてしまった…。

 

次の課題はメタモルです。メタモルって何?ってところから始めたいと思いますw