こんにちは、あゆのすけです。
ついにプロコース最後の課題となりました。
課題内容は「空間と人・自由」ということなのですが、1回目の課題のもう片方「食べる人」の課題をやろうと思います。
1.過去添削の分析
まずは、過去添削をチェックして「食べる」の表現およびフレーム内のおさまりについてお勉強です!
フレームのおさまりや視線誘導などのレイアウトは、年明けからずっとやっていますが、まだまだインプットもアウトプットも足りないなぁと思います。いろんなレイアウトに触れて、どうしてそうなっているのかを考えて、経験値を積んでいくのが今一番大事なんだと思います。
食べるしぐさも、実際に描いたことはほとんどないので、自己流で描く前にトレス練習でインプット!
2.何を描こうかな?
空間ビートの考え方を活かしつつ、奥行き感のある構図を描きたいと思いました。先日のネット添削で他の方の課題も拝見しながら考えたんですけど、ラーメン屋さんのカウンターで食べる絵がちょうどよさそう。
今回の課題にあたって、ぜひ気を付けたいと思ったことは以下の4点。
・手前と奥の人とそれ以外の物との比率を正しく描く。
・手前(広角)と奥(望遠)の描き分け(側面や水平面の圧縮され具合の違い)。
・フレーム内のメインのおさまり。
・背景による視線誘導
3.ストーリーと設定
最近「レイアウト」というのは、「見てくれる人に伝えたいこと(ストーリー)をスマート且つ快適にそしてより確実にお届けするための技術」なんだな…と、ふと気づいたんですね。レイアウトって、なんて素敵な事なんだろう!とかなり感動しました。
というわけで、今回のストーリーは…
「カップルがラーメン屋さんでデート中。男性が食べ終わる前に彼女が食べ終わり元気いっぱいに替え玉を注文する」です。
男性は、素敵なレストランをリサーチしていたんですが、彼女から「いいお店知ってるから一緒に行こ♪」と誘われて、やってきたのが中年男性がほぼ一人で切り盛りしている店内8席(カウンター席のみ)の豚骨ラーメン店。(もやし大盛は無料)課題のシーンの直後に「え?もう食べ終わったの?!」とにびっくりする男性に「ラーメンってほんとおいしいよね~♪」と無邪気な笑顔を向ける彼女…と続きます。
場所>小さいラーメン屋の店内・カウンター席
メイン>手前の男女二人。
モブ>奥の二人(男性)
モブの二人を加えたのは、手前と奥の人物の描き分けに挑戦してみたかったからです。
メイン二人モブ二人と分けて考えたのは、最初から決めていたわけでなく、描きながらその方がよさそうだぞ?と思ったからです。ストーリーも「替え玉ください!」のセリフ以外は、描きながら浮かんできたものです。
全て決めてから課題に取り掛かっているわけではなく、作業をしているうちにだんだんとぼんやりしていたイメージが形になっていきました。
4.参考写真を撮る。
【下準備】
ラーメン屋のカウンター(フィギュアサイズ)を作ってみる。
・カウンターの高さ:95㎝(回転率を考えるとちょっと座り心地の悪いこの高さがよさそう)
・椅子の高さ 65㎝(足元少しぶらぶら。座り心地が悪いので長居はしない)
・一人当たりの幅;だいたい60㎝程度が定番。
【セッティング】
椅子の位置から背後の壁までの距離:90㎝くらい。
手前の二人と奥の二人で塊が二人になるように、5席のうち真ん中を空席にしました。
5.課題を描く
課題を描いていきます。最初のラフから数枚の下描きを経て清書に。
描いているうちに、背景の奥の壁が遠すぎないか?と思ったんですね(下描きその2)。奥行き方向の距離感がよくわからなくなってしまったので、ワイヤーグリッドを設置してなるべく近いカメラセッティングで参考写真を撮り直してみました。
テープがを貼ってある高さは180㎝相当です。
【修正】
豚骨ラーメンの店なのに、おススメメニューが「たんたんめん」って?!「特性チャーシューデラックス」に変更しました。
6.完成(ゴール!!!)
最後の課題はこれで提出!
基礎コースから数えると2年間、全部で60個の課題を完走しました。走っている最中は長いと思ったけど、終わってみればあっという間でした。
ブログは、自分の記録のために始めたものでしたが、途中「読んでるよ!」「参考にしてるよ!」など声をかけていただいて、とても励みになりました。
続けてこれたのは、周りの方々のおかげです。本当にありがとうございました。
私がここに綴っていることは、正解とは限りません。常に疑いの目をもって読んでいただければと思います。
というのも、このブログの趣旨は正解を示すことではなく、お絵かき練習中の人がどんなふうに四苦八苦しながら考えていくのか、その姿をそのまま記録に残すことだからです。
あと、私のやり方や考え方はちょっと、普通とは違うと思います。いろんな絵描きがいる中の一例にすぎません。やり方を真似しても合う人と合わない人がいると思います。こういう人もいるんだな~と思いつつ、自分のやり方が見つけられたらいいですよね。
2年間の受講を通して、やっとスタートラインに立てたという気持ちです。
素体の描き方、パース、レイアウト、自撮りや参考資料の使い方…。画面を構成するために必要な基礎はしっかり学べたと思います。
これからどうしようかな。
今後、何かしらいいご報告ができるように、楽しく頑張っていきたいと思います!
2年間ありがとうございました。