あゆのすけの成長記録

私塾コースの練習記録とクロッキー予定表

プロ養成コース 3月1回目「空間と人・食事 or 道」

こんにちは、あゆのすけです。
ついに2020年度プロコースも最終月となりました。
1回目は「空間と人・食事 or 道」」2回目は自由課題ということで、1回目に「空間と人・道」を2回目に「空間と人・食事」を課題としてやることにしました。道と食事、どっちもやりたい!

 

1.最速本解説動画
「空間と人・道」に関しては、参考になる最速本解説動画が複数あったので、まずはそれで勉強することにしました。
該当部分のページはp.128~p.137です。

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結構いっぱいある!
基本は、上面図と基準になる横図をしっかり把握すること。これは人物のポーズを描くときも同じでした。
そこを押さえた上で、空間ビートという考え方を使って描くと遠近感のある空間が描ける…という流れでした。(もちろん、その前に、フレームをどのように区切ってレイアウトするのか?というおさまりを考えておく必要があります。)

遠近感のある空間…言うのは簡単なんですけど、広角望遠の基本的な感覚が身についていることがある程度前提になっている話のように思いました。縦方向の圧縮比率に関しては比較的理解がしやすいのですが、多くの人が躓くのは側面や床面の圧縮具合なのではないでしょうか?私もそこは、感覚と実際の距離感のすり合わせがなかなかうまくいかず、計算するのも難しく、苦労しているところです。

 


2.実験
「二人の人物を空間内に立たせたとき、カメラから人物までの距離の比が同じであれば、広角でも望遠でもフレーム内での人物の大きさの比は同じになる」というのは、図形問題としても割と簡単に説明できるし、広角望遠の説明でもよく言われることです。では、人物が同じように見えるのであれば、広角と望遠でそれ以外の何がどのように違っているのか?ということを知りたいと思いました。あと、本当に同じ大きさの比になるの?というのも実際に写真を撮って確かめてみることにしました。

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実験の目的というか動機

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コーラとスプライトの缶を使って検証実験してみた!


この実験では、(カメラーコーラ)(カメラースプライト)=2:1で固定し、実際の距離を、床のタイル1マス、2マス、4マス、5マスと変えて撮影しました。
この写真の比較からわかることは、確かに、カメラからの距離の比を同じにすれば、カメラからの距離を変えても、コーラとスプライトの大きさの比は一定に保たれるということです。
では、何が違うのか?画面に定規をあてて長さを測ると、コーラの接地面とスプライトの接地面間の長さは同じですが、その間にあるタイルの数が違う。望遠(カメラから遠い)方が、コーラとスプライトの間のタイルの数が多くて、ぎゅっと圧縮されていることが確認できます。
広角と望遠の違いとは、つまり、こういうこと。

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人の見え方が同じ場合の広角と望遠の違い。


二人の人物が同じレイアウトで描かれていても、広角の場合は二人の距離が近いし、望遠の場合は二人の距離が離れている。床面がタイル張りならば、広角の場合はタイルの数が少ないし、望遠の場合は沢山並んでぎゅっと詰まっている。(同じこと繰り返してますが大事なことなので…)

言われてみれば当たり前のことなんですけどね!!!
でも、自分で実際やって確かめてみるって、納得や理解の度合いが全然違うから、一度自分で手を動かしてやってみるといいですよ!

 


3.レイアウトの練習
ちょうど、前回の課題の添削結果がUPされたタイミングで、基礎コースがまさに「道と人」のような課題でした。私はそれを観ながら、自分の課題として描くならばどうするかな?と考えながら自分なりに描いてみました。

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レイアウトの練習をしたよ

色々描いてみて気づいたポイントは…
・道はまっすぐより曲がっていたり凸凹している方が楽しいしリアル。
・EL(アイレベル)低めで直線手金網値は、スピード感を出しやすい。
・曲がりくねってるとゆったりのどかな雰囲気を出しやすい。
・道=視線誘導!!!どこから来たのか、どこへ行くのか、見ている人は気になる。


4.課題
4-1 どんな道を描きたいか?
課題とはいえ、レイアウトを考える絵にはストーリーが必要だと思うので、どんな「道と人」を描きたいのかを考えました。
私は、ちょっとしあわせそうで楽しそうな「道と人」にしたいと思いました。苦しいとか悲しいとか怖いとか、そういうのじゃなくて。

 

4-2 参考シーン
私は夏からずっと「蝉しぐれ」という日本映画のフィルムスタディをしていたのですが、その中で忘れられないシーンがあります。父親の亡骸を載せた大八車引いて林の中の峠道を行くシーンです。とても悲しくてつらいシーンなのですが、レイアウトがとてもドラマチックで素敵なのです。このシーンを改めて分析して、キャラクターを乗せてみたと思いました。

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参考にしたシーン(「映画蝉しぐれ」より)

      映画蝉しぐれ 監督:黒土三男 原作:藤沢周平

 

4-3 空間ビート
アニメ私塾の最速本で解説されている空間ビート的なことを、この参考シーンに当てはめてみたらどんな感じなんだろうか?ということを試してみました。私自身はまだ空間ビートについてきちんと理解できていないし、まだ使い方もよくわかっていないのですが、まずは何かやってみるのって大事ですよね。
だいたい道幅は一定のようなので、ある場所の断面の線を描いて、それを道幅に合わせて拡大縮小し、あてはまりそうな位置に配置してみました。なるほど、このくらいの距離だと人間はこのくらいになるのかーなどなど、空間把握の助けになりました!今後も折に触れて、空間ビートの考え方を試したり取り入れたりしながら、使えるようになっていきたいです。

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練習でやってみた空間ビート

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空間ビート試してみた画像



4-4 作画の工程
最初に構図のエリア分けをし、空間ビートお試し図もレイヤーで重ねつつラフを描きました。大きく捉えること、空間を把握することが目的です。

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エリア分けとラフ


そして、それをもとに下描きを描きました。人物は、元気な女性と坂道で息を切らしている男性という図(対比)にしました。女性は緑のトンネルの出口を指さしていて、そちらがゴールであることを示しています。

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下描き


そして、清書!!
こんな感じで描きましたー!!!

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清書。これで提出!




今回は…ちょうどイベント準備の一番忙しい時期と重なり、課題に充てる時間があまり取れませんでした。勉強や気になったことの解消に時間をあて、練習はほとんどしなかったのですが、課題自体が今までの総合問題のようなものだったので、なんとかこなすことができました!
次はいよいよ最後の課題です。「食事と人」をやろうと思います。何をどんなふうにおいしそうに食べさせようか…今からとても楽しみです!