あゆのすけの成長記録

私塾コースの練習記録とクロッキー予定表

プロ養成コース 2月1回目「部屋と人・机」

こんにちは、あゆのすけです。
2月の課題は「部屋と人」…今までやってきたことの総合問題のような内容です。
具体的な空間内に人を描くということは、そのシチュエーションや伝えたい内容を考える必要があって、課題ではあるけれど立派な創作なのでは?!と取り組みながら思いました。

今回は時間が十分に取れなさそうだったので、「1日20分課題のことを考える作戦」でやってみることにしました。20分すぎちゃっても、20分に満たなくてもいいんですけど、とりあえず始めるときの動機付けとして「20分やる!」と具体的に時間を決めることで重い腰が少し軽くなるんじゃないかな?というのと、毎日少しずつでも、考える頻度を増やすことで自分の中の気づきも増えるのでは?といった事を期待したからです。あと…たいてい20分じゃ終わらないですねw

 


1.全体の方針を考える
まず、課題に取り組むにあたっての「すべきこと・考えるべきこと」をリストアップしてみました。
すべきこと:
・撮影用の家具模型(フィギュアサイズ)を作る
・過去添削を分析する
・自分の課題の内容を考える

考えるべきこと:
・伝えたいこと、シチュエーションは?
・おさまりのよいレイアウト
・カメラは望遠?広角?
・カメラの高さ(EL)は?
・カメラの角度は水平?アオリ?フカン?(フカンだと机の上がよく見える)
・カメラの位置 真横? 正面? 斜め?

 


2.課題の部屋の模型を作る
部屋の間取りや家具の寸法はあらかじめ与えられています。
15㎝フィギュアを身長170㎝に見立てて各寸法を計算。
段ボールとグルーガンで作りました!

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6畳間だ!



3.過去添削の分析
レイアウトの傾向

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純化してレイアウトの傾向を調べる


気を付けることメモ
・「机と人」なので、「机に向かう人」をメインに構成する。
・机と人のおさまりを考える
・消失点のそばに人(人に視線誘導)
・人の視線の先に何があるか。
・ものは使える位置、使える大きさ。

 

 

4.最速本動画を観る

ちょうど該当部分の解説動画があったので、観ながらポイントを勉強!

youtu.be


・アイレベルを設定する
・壁のキワ(角)のラインをしっかり押さえる
・壁や床と家具との接地位置をしっかり押さえる
・広角にするか望遠にするか、テーマに照らし合わせて決める。
・撮影できるカメラ位置は意外と限られている。>やってみて
・ものと人のサイズ感を正しく。(細かい数字はいいので、明らかに違うサイズ感にならないように気をつける)
・実際に使ってみたり(ベッドとか)身の回りの物の寸法を測ってみたり(天板の厚さとか)サイズを体感した上で絵に反映させよう。
・ものは無理なく使える場所に。(手の届く位置にペン立てとか、椅子の背もたれはもたれられる位置にするとか)
・大事なのは「人物うや状況をどう最適に見せるか?」という視点。

 


5.過去添削の典型的な例の解釈について考えてみる
自分が伝えたいことを絵にしたいわけですが、ういう絵(やレイアウト)だったらそれが伝わるのか?という部分がよくわからないな…と思いました。そこで、いくつか過去添削での典型的な例を言語化してみることにしました。

①「このような部屋で人が勉強をしています」
フカン・人は小さめ・部屋の様子がわかる

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部屋の説明ができるレイアウト(Where)

「人が机にむかっています」
人物中心。人と机アップ。部屋の全体はわからない。
しぐさはプレーン。(姿勢がいい。表情も穏やか)

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何をしているかがわかるレイアウト(What)

 

「人が一生懸命勉強しています」
人物中心+しぐさ(猫背でノートに何か描きこんでいる様子)

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どのようにしているのかがわかるレイアウト(How)

 

「人が机にむかっているようだ」
窓の外(ベランダ)から眺めている構図。別の誰かからの視点。
一枚窓を挟むことで、様子をうかがっている印象になり、断定するニュアンスがなくなる。

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窓を隔てると間接的な推測の入った表現になる。



大事なのは5W1H。基本的な情報を押さえておく。
【ほぼ与えられている情報】
who キャラ(与えられたキャラから選ぶ)
where 部屋(あらかじめで与えられてる)
what 机に向かっている(具体的に何をしているかは自分で決める)
【自分で考える情報】
when 季節は?時間帯は?
why なぜ机に向かっているのか?>バックグラウンド的要素
how しぐさ(どのように?)静かに、黙々と、一生懸命、焦って、楽しそうに、だらだらと、嫌々、困ったように など

 


6.自分が描きたいものを考える。
【ほぼ与えられている情報】
who Eさん(成人男性)
where 部屋(あらかじめで与えられてる)
what 机に向かって大型本の図鑑を見ている。

【自分で考える情報】
when 夜。大人なので自由時間は夜。
why 疑問に思っていたことの答えが、そこにあったから。
how 夢中で食い入るように

 


7.課題を描く
6で考えた5W1Hのシチュエーションで考えたラフがこちらです。
人の表情をよりよく見せたいので、人に視線誘導するようなレイアウトを考えてみました。具体的には、消失点を人の胸のあたりに設定し、窓や本が集中線のような視線誘導の役目を果たするようなレイアウト。

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ラフ

そして、それをもとに撮影した参考写真がこちら。
望遠~広角、カメラ距離をいろいろ試してみたのですが、より広い範囲の背景が映り込む広角はパースも効いてくるので、今回私の描きたいレイアウトにはぴったりだな!と思いました。

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参考写真1



参考写真をもとに描き起こした下描きがこちら。

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下描き1



ところがどっこい。清書に入った段階で、レイアウト的にもやっとしているな…ということが気になってきたんです。
人の周りに微妙な空間ができてしまって、おさまりが悪い。
さらに、窓や本による視線誘導が微妙。
後付けでデスクライトなど足すなど試してみたのですが、どうもうまくいきません。
よくわからない状態で描き直してもらちが明かないので、腹をくくって、もう一度参考写真を撮り直すことにしました。

課題で与えられた部屋の設定図をよく見直したところ、人物の後ろの壁に梁があることに気づきました。
これを利用すれば、レイアウトが改善されるかも?!
デスクライトも適当に描くんじゃなくて、ミニチュアを実際に置いて撮影してみよう!
パース線がわかるように、ワイヤーグリッドも設置しよう!
そして、撮影したの参考写真がこちら。

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参考写真2



それをもとに描き起こした下描きがこちら。

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下描き2



そして!清書して提出したのがこちらでーす!!!

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提出した!!!!



今回は、最後の踏ん張りがなかなかしんどかったですが、自分の表現したいものの具現化に妥協をしなくて良かったと思いました。まだまだ未熟な点は多々ありますが、今の私の実力は出し切った!と思います。

次回は、人とベッド。がんばりまーす!!