あゆのすけの成長記録

私塾コースの練習記録とクロッキー予定表

プロ養成コース 11月1回目「給水塔と人・入口またはベランダから」

こんにちはあゆのすけです。
今月の課題は「給水塔と人」です。1回目は下から給水塔を見上げる「アオリ」、2回目は給水塔の上から見下ろす「フカン」でのレイアウトが主な内容です。
先月は人と人が向かい合う課題でしたが、今月は人と建物が向かい合う内容でもあります。
給水塔のおおまかな概要図と人物の立ち位置が指定されているので、その条件で各自レイアウトを考えることになります。


1.練習や勉強など

1-1.最速本解説動画を観る!

広角望遠で変わる見え方 - YouTube

【最速本解説】p114〜115「レイアウトと目線誘導」 - YouTube

【最速本解説】p116〜117「巨大立体物と人のおさめ方」 - YouTube

 

1-2.素体練習の復習(斜め全身)
今回レイアウトの課題ではありますが、パース空間内に人物を乗せなくちゃいけないのでその練習も必要です。本当は、アオリフカンの練習までする予定だったのですが、そこまで至らず。

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4月の課題全身斜めを復習!

過去添削のトレス&模写練習。

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過去添削で給水塔と人物の関係を主に練習!



2.空間を把握する

2-1 工作:給水塔の模型を作る
給水塔が人物に対してあまりにも巨大なので、空間に対するイメージがわかず…だったら考えるよりも作っちゃおう♪ということで、いつものように段ボール工作をしました!
最初は15㎝フィギュアに合うように作ろうと考えていたのですが、給水塔の高さが1.2mくらいになることが計算でわかったので断念。次に小さなフィギュアの身長は7.5㎝。それでも60㎝の高さは大きすぎる…。結局どうしたかといいますと、1/50サイズで作って人間は練り消しで自作することにしました。練り消しだったら人物も複数作れますしね♪

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給水塔を作ったよ!

2-2 試し撮影:過去課題を再現してみる!
さて。過去添削のレイアウトは、一体どのような撮影条件なのでしょう?もちろん、頭の中で考えるだけでは全く見当がつきません。給水塔模型を使って早速撮影!
やってみると、人物がかなり給水塔の立っている地面よりも下から見上げていたり、給水塔から離れた位置にいたり…これはやってみないとわからないなぁと思いました。
また、レイアウト的にはとてもカッコイイ絵でも、実際に撮影しようとすると空間的に成立しないものもいくつかありました。アニメだったら問題がありそうですが、イラストだったらそういう空間的な嘘も場合によってはありなのかもしれません。(見栄えを優先)

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過去添削(再現実験)と再現撮影(③再現)


3.伝えたいことを考える
課題の内容としては、最速本5-3(p.114~119)が該当部分です。レイアウトを考える際、一番見せたいものを一番大きく、優先順位に従って大きさを小さくする…というのがモチーフの大きさについての基本的な考えです。なるほど、単純明快。

でもそこで、ふと「優先順位の根拠は何??」と思ったのです。
例えば、給水塔を一番大きくしてその次に人物…として、なぜ給水塔を主役にしたのか?何を伝えたくてそうしたのか?背景にあるストーリーは?
これは、ただの図形並べの問題ではない、うすっぺらな思いつきだけでは、説得力のあるレイアウトはできない、と思いました。

 

簡単ですが、こんな感じのストーリーを考えてみました。
団地の裏の崖の上に今ではもう使われなくなった給水塔が立っている。真夏の午後、ぼくは給水塔に行くために急な石階段をのぼっている。額から垂れた汗は頬をつたい顎から足元に落ちる。ふぅ…と息を吐き、手の甲で汗を拭き見上げると、巨大な給水塔と建物の入り口が見えた。」

このお話をアニメか漫画にした場合、どんなシーンが考えられるかな?と思い、いくつかシーンを描きだしてみたりもしました。イメージが膨らみます!

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思いつくままに描いてみる!イメージのアウトプット大事!


4.課題用の撮影
自分の表現したいものを実現すべく、レイアウトを考え、いざ撮影!
色々やってみたのですが、給水塔を希望の大きさに収めると、入り口が入らない…とか、それではカメラの角度をぐっとあおって…とすると給水塔のてんっぺんが建物に隠れてちょっとしか見えないなどなど、思ったようにいかないのです!
人間の位置は、自分が頭の中で想像してい位置よりもずっと給水塔から離れていたり…実際にやってみると、自分の想像の中の空間はだいぶ現実の空間と違っていることがわかりました。
私はスマホのカメラを使っているのですが、画面の中に収まるか否かはカメラのレンズ条件にも寄るのかもしれません。そこで早速、広角レンズをネットで注文。


「現実に合わせて妥協をすべきか?」
ラフを描いて、それをきちんと描こうとあれこれやっているうちに、出来上がったものはラフの良さが全く抜け落ちている…もしくは違う何かになっている…あんなに色々考えて真面目に描いてたのになんで?!ってこと、ありませんか?
私は最近そういう事がよくあってですね、一生懸命やっているのに…とがっかりすることも度々でした。
今回も「このレイアウトでいく!」としっかり決めて撮影を開始したのに、上手くアングルが決められなくて大きさや角度を妥協した結果、最初に「これでいく!」と決めたものと全く違う印象のものができあがって、もう一度やり直し…という事を幾度か繰り返しました。ちょっと小さくてもいいや、角度がちょっと違うけどいいや…とやっているうちに、どんどん本質からずれてしまったんですね。おそらく、ラフの本質をしっかり読み取れていなかったのだと思います。目先の逃げ道を選ばずに、最初のアイディアを貫くために、ありとあらゆる工夫を試してみるのがいいのではないか?と思いました。今回の私の場合は、スマホ用の広角レンズを早い段階で用意すべきでした。
注文した広角レンズは…配達遅延により結局締め切りまでに間に合わなかったので、レイアウト案を変更してなるべくそれに忠実になるように撮影・作図をがんばってみました!(レイアウト案の変更は妥協では?!というのは…今回は触れないでおきましょう!)

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広角レンズが届かない…仕方ない!これでいくか!!




5.課題提出
最初のレイアウト案に忠実に作るぞ!と 粘った結果…まぁ、まだ未熟者なのでこんなもんです!わーい伸びしろいっぱい\(^o^)/

最終的にこんな感じで提出しました。

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提出したよ!

次回は給水塔の上からのフカンのレイアウトです。もっと良いものが作れるようにがんばります!