こんにちは、あゆのすけです!
8月中旬から「蝉しぐれ」という日本映画のフィルムスタディをしています。
毎日6個ずつやって、57日。やっと前半の子ども時代が終わったので、ここらで一度まとめておこうと思います。
1.フィルムスタディとは?
私もよくわかっていないのですが…映画やアニメなどといった映像作品のレイアウトなどを分析して勉強する…というものらしいです。私も断片的な情報をかき集めているにしかすぎないので、やり方は完全に我流です。
何も基礎知識なしだと、何をどうしたらいいのかわからないと思うので、何かしらの知識を頭に入れてから、具体的にどう使われているのか?という視点でフィルムスタディをやってみるといいんじゃないかと思います。そして気づいたことをどんどん描き込んでみる!これは作品作りじゃないから、メモ帳に描き込むみたいな感じで気楽に!
参考になりそうなのは…
・ジャック ハム「風景画の描き方」 島田出版
・ハンス P バッハ―、サナタン・スルヤヴァンシ「Vision」ボーンデジタル
・マルコス・マテウ=メストレ「クライマ作りのックスまで誘い込む絵秘訣」ボーンデジタル
この辺の本と、栗田唯さん(@yui_kurita)のツイートもとても勉強になります。
2.フィルムスタディの時に考えたこと
1.グリッドを引こう!
・縦横半分に分割する線
・縦横1/3に分割する線(できれは1/6分割もあるとわかりやすいかな?)
画面にも、描きうつす手元の紙(デジタルだったら開いているファイルの画面)にも同じグリッドを引いておくと、配置の目安になってとても便利です。
2.何を言いたい(見せたい)シーンなのか?
一言もしくは1行でメモしておくといいかも。
3.メインのモチーフは何?どこにある?どのくらいの大きさ?
メインのモチーフを色ペンで塗ってみるといいかも。
4.人物は顔のみ?全身?どのくらい写ってる?
5.二分割や3分割のグリッド上に何があるか?
6.アイレベルはどの辺?(アオリかフカンか)
7.消失点はどこ?
8.広角か望遠か?
9.前景、中景、背景の3レイヤーに分けてみる。
10.視線誘導はどうなっている?
11.明暗のレイアウトはどうなってる?
12.ハイライトの使われ方は?
13.背景固定で人物が動く場合、どこから入ってどこに抜ける?動く範囲は?
だいぶ後の方で気づいたのですが、「何を言いたい(見せたい)シーンなのか?」を把握するのは、かなり重要です。言いたいことにし対して、どのように画面が構成されているのか、どのような技術が使われているのか…そこを考えて対応付けていくのがフィルムスタディで大切なことのひとつなんじゃないかな~と思いました。
レイアウトの意味を考えるうえでも、ストーリーのある作品を話に沿って進めていったのは本当に良かったです。1枚絵をぱっと渡されて「意味を考えつつ分析して」って言われてもその絵の背景がわからないとすごく難しいですよね。
「蝉しぐれ」のフィルムスタディをしていて驚いたのは…本当にぎょっとするくらい、3分割線にモチーフやフレームを合わせてきます…。柱だったり目線だったり、それはもう見事なまでにきっちりと。他の作品を分析したことがないので、これがスタンダードなのかどうかは知りませんが、三分割法ってこうやって使うのか~という勉強になってとても良いです。
3.なんで「蝉しぐれ」を選んだのか?
友人に「これ、すごくいいお話!」と勧められて観てみたら本当に良かった!映像もシンプルで美しかったし、これでちょっとフィルムスタディしてみようかな?と思ったのがきっかけです。こんなに沢山やるつもりはなかったのですが、次はどんな仕掛けがあるのかな?とやっているうちに楽しくなってきたのと、1度見ただけでは見過ごしていた話の深さに気づいたりと…いつの間にか日課になっていたというわけです。
4.今までやったフィルムスタディの画像(抜粋)
後半の大人編も楽しみです!