あゆのすけの成長記録

私塾コースの練習記録とクロッキー予定表

プロ養成コース 10月2回目「向かい合う二人・後ろ45度」

こんにちは、あゆのすけです。
前回の課題では、パース空間を把握し自分で作れるようになることに重点を置いて取り組みました。おおよそ自分の望む空間を作れるようになりましたので、今回は、その空間にキャラを乗せることに重点を置いて取り組んでみることにしました。
前回は「手前に大人奥に子ども・望遠フカン」だったので、今回はその逆の「手前に子ども奥に大人・広角アオリ」で描いてみようと思います。


1.アオリフカンの練習
パース線を意識しながら、アオリフカンの素体のトレス模写練習をしました。この練習は何度やってもやりすぎることがないと思えるくらい、修得に時間がかかるな~と感じています。奥が深い…。

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アオリフカンのトレス模写練習



2.箱に人を乗せる
前回も10種類立方体を描きましたが、今回も同じような条件で45度の角度からの立方体を10個描きました。そして、その空間内に二人の人物を描く練習をしました。
描いているうちに、アオリの後姿がものすごく苦手…ということに気づいたんですけど、過去添削にアオリフカンの後姿ってあんまりないんですよね。

今回、アオリフカンのトレス模写練習と箱の中に人物を乗せる練習を繰り返しながらこんなことが起こりました。
「アオリフカンの人物の練習をする」
「明確に設定した空間内に人を描く」
「自分の苦手アングルに気づく」
「アオリフカンの人物の練習をする」
「明確に設定した空間内に人を描く」
「空間と人物の描き方の関係みたいなものに気づく」
「アオリフカンの人物の練習をする」
「参考にしているアオリフカンポーズの中にパース線を感じるようになる」
何度も繰り返しているうちに、ちょっとずつ発見や気づきがあって、前進してるかも?!という気分になれてよかったです。一度に全部は解決しませんよね。これからも、ちょっとずつ積み重ねていこうと思います。

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立方体の空間に人を乗せる!
広角のアオリフカンはやっぱり縦パースつけないと不自然ですね。



3.参考写真を撮るということについて

私は何か絵を描くとき、とにかく参考写真を撮ることにしています。最初の頃は、頭の中にだけぼんやりイメージした状態で参考写真を撮って、それに合わせて絵を描いていたのですが、ある時から、割と具体的なラフを描き、それにそっくりそのまま当てはまるような参考写真を撮るようになりました。その方が自分の描きたいものズバリそのままだから、参考写真を元に絵を描いていても変な違和感がないんですよね。


こういう話を聞いたことありませんか?

×「アイレベル・消失点(パースの設定)に合わせて、レイアウトを決める」
「レイアウトに合わせて、アイレベル・消失点(パースの設定)を決める」

これはもう、いろんな方が仰っていて、私もそこから沢山学ばせていただいているのですが、絵作りの勉強や練習・作品作りをしながら、本当にその通りだな!!!としみじみ感じています。
「目的を達成するためには、どのツールをどのように使ったらいいか」って思考なんですよね。

目的=表現したいもの(レイアウト)
どのツール=1点透視?2点透視?3点透視?
どのように使う=アイレベル、カメラ距離、カメラの角度(アオリフカン)

って感じでしょうか。

私は8月にとある趣味漫画の原稿をしていたんですが、その製作過程で全てのコマのだいたいのレイアウトを決めてから、それに合わせて参考写真を撮る…ということをしてみたんです。なぜそんなことをしたかというと、自分の頭に浮かんだイメージとカメラ条件(アイレベル、カメラ距離、角度)との対応関係が自分の中に全く築かれていないことが気になっていたからです。二人の大きさにこのくらい差を付けたい場合、カメラ距離はどのくらいにしたらいいのか、身長のほぼ同じな二人だけど、頭の位置をこのくらい差をつけたい場合どう撮ればいいのか?こればっかりは、頭で考えるより経験して覚えていった方が早くて確実だと思います。
描きたい絵の参考写真の撮り方がわからない…いう方は、考えたラフに合うように、フィギュアとスマホを使っていろんな角度や距離から撮りまくってみるのをおススメします!(もちろん、自分自身を被写体として撮るのもいいと思います!)

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こんな感じ。

4.課題への取り組み
4-1.参考写真を撮る
今回は、アオリでカメラ距離も短いので、縦パースが付く条件です。なので、計算から自分で立方体を描くことはせず、ズバリ参考写真を撮ってそこからアイレベルや消失点などを正確に決めて人物を描く…というアプローチにしました。後ろにワイヤーグリッドを二つ立てて、パース線の目安に!ワイヤーグリッドを設置する際、水平垂直直角は出来る範囲で気を付けました。

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参考写真!


4-2.パース空間を設定
撮影した参考写真を元に、アイレベル、消失点などを確定。その後、フィギュアの身長から1mと2mの基準となる高さを比率の計算で求めます。二人の距離は2mなので二人を含む2m×2mの正方形が描けるので、対角線から中心を取り、パース設定でおかしいところがないか確認します。
アイレベルの高さも比率の計算からおおよそ20㎝相当とわかりました。

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パースはこんな感じかな?



4-3.素体を描く
課題の取り組みは、今回3日計画で行いました。今回は、アオリ広角で素体も難しいし、何回か時間を置いて見直ししながら進めていきたかったからです。


1日目 大雑把な立体感を把握するためにラフな素体。

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大雑把にポイントだけおさえて。



2日目 キャラ表に忠実になるように調整。パースの寸法にキャラの寸法が合ってるか確認して修正。パース定規のアイレベルの位置も調整。パースの設定も参考資料と行ったり来たりしつつ、何度か確認する機会を設けた方がいいなと思いました。

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見直しして修正。時間を置くと客観的に見られるようになるので、いろいろ気づく!

3日目 立ち位置が不自然だったので修正。奥の大人の男性の斜めアオリの素体もシルエットを確認しつつ修正。ペンで清書。

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シルエットで確認するのは結構大事かも!

 

4-4.提出!
こんな感じで提出しました。

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提出!

先月の「椅子」に引き続き今月の課題でパースについての理解が深まりました!
知識として知ってる情報を、使える技術に変えていく…今後もそういったことを地道にやっていきたいなと思います。
来月はついに…「給水塔」の課題です!がんばるぞー!!