こんにちは、あゆのすけです!
9月。ついに来ました!パースの課題!!!「椅子と人」です!!!
1回目はアイレベル50㎝から望遠気味でという指定で椅子に座っている人を2点描いて提出です。
1.関連動画を観る。
まずはポイントを押さえるために関連動画をチェック。
2.キャラ表の切り貼り
動画の通り、キャラ表を切り貼りして正面と横の椅子に座らせてみました。
椅子と人物や人体パーツの正しい比率を押さえるためです。正面と横でやってみました。
3.正面座りを描いてみる。
とりあえず、正面座りを望遠のつもりで描いてみたのですが、手前の足元のパース線を描いてみると思っていた以上に広角であることに気づきました。というわけで、もうちょっとカメラを引いた感じで描いてみました。ここで疑問が…これは、どのくらいの距離から見た絵なんだろうか?全然わからない!!
4.過去添削を模写してみる。
カメラ距離等どうしたらいいんだろう?何を手掛かりに取り組めばいいのだろう?と、よくわからなかったので、とりあえず過去添削を模写してみること人してみました。参考にした過去添削での指定はアイレベル45㎝だったのですが、意外とまちまちでした。過去の塾生の方々も苦戦したのかな?
5.床面の見え方の計算を考えてみる
カメラ距離と床面の見え方の関係がわからなくて、実はずっともやもやしていました。そういえば…これ、簡単な図形の問題として解けないかな?と思っていろいろ考えてみたのがこちらです。
ただし、ものすごく接近した場合は、レンズの歪みとか色々出てくるので適用できない場合もあります。ご使用の際は注意してください。
6.5m50㎝のカメラ位置で「椅子と人」
上記の計算式を使って5m50㎝のカメラ位置の条件で「椅子と人」を描いてみました。(椅子の大きさを1辺40㎝の立方体として考えました。)
まずは、基準となる立方体を描きます。それに合わせて椅子を描き、最後に人を描き加えます。
工程(正面と横)
1)全面に対してどの位置に後ろの脚が見えるか計算する
2)EL50㎝で1点透視図法のパースを設定。1辺40㎝の立方体を描く。
3)足裏が乗る手前の床の正方形も描く。座面上の空間にも立方体を描く。
4)椅子を描く。
5)人を描く。
工程(斜め)
斜めの椅子については、湯浅先生の著書「風景デッサンの基本」(2013年, ナツメ社)の P.46 に詳しく紹介されているので、それを参考に描きました。重複するので、ここでは特に触れません。
7.2m50㎝のカメラ設定でも描いてみる。
課題としてはより広角の設定で描く必要はなかったんですけど、やっぱり、近い場合と遠い場合とどんなふうに違ってくるのか、感覚として知っておきたかったので描いてみました。なるほど!こんな感じに違ってくるのか~!!考察も大事だけど、経験も大事!!!
8.写真を撮って確かめてみる。
ところで…計算に基づいてカメラ~椅子の距離5mと2mの椅子を描いたわけですが、これは本当に正しいのでしょうか? それを確かめるために8㎝の長さの綿棒を使って立方体を作り、5m相当・2m相当の距離から写真を撮って、計算に基づいて描いた椅子と重ねて確かめてみました。
9.気づいたこと
この課題は、「被写体までのカメラ距離とカメラの高さが与えられたとき、立方体がどのように見えるのかを理解している」ことが基礎になっている!!座ってる人の姿勢とかポーズとか肉のつぶれ具合とかは、その基礎ができていて初めて活きてくるのでは?
そして、この「椅子と人」の課題の技術の優先順位はこんな感じになるのかな~?と思いました。一つずつクリアしていきたいですね。
1.パース空間を設定できる(立方体が描ける)
2.アオリフカンの人体をそこそこ描ける(アイレベルより上がアオリで下がフカンになるから)
4.人を椅子に座らせられる(手足など体のパーツの比率を保ったままポーズ変更できる)
5.姿勢とかポーズとか肉の変形具合とか…細かい所にこだわりを入れる。
10.課題提出
こんな感じで出しました!
今回の収穫は「カメラの条件が与えれた時にどのくらいのパースで描けばいいのか定量的に把握できた」ことです。これは空間を描く上でとても大きい!!
次回以降も頑張っていこうと思います♪