こんにちはあゆのすけです！
５月の課題は既存の絵の模写（線画のみ）です。
第１回目は「顔のみ」ですが、そもそも模写をそんなにやったことがないし、２回目は全身なので、練習も全身もしくは半身の絵で模写の練習することにしました。
１．模写の練習で何を目指すのか？
最初は模写練習の目的がよくわからず、とりあえずやってみよう！という感じで始めました。「形はもちろん線のタッチまで完璧に模写をする」のが究極だと思うのですが、さてその心は？？
模写をするにはいくつかのプロセスがあります。その過程で「自分による認識のフィルター」を通すことになるんですよね。
①模写元の絵を見る（視覚を通して脳に情報をインプット）
②視覚情報からなにがしかを感じる（絵の印象）
③脳内の印象を再現すべく紙（画面）の上に自分の手で線として再現。（脳からの情報を腕を通してアウトプット）
絵を描くということは「脳内にイメージを思い浮かべ、それを紙の上に具体的に再現する作業である」ともいえると思うんです。
模写は主に上記③のプロセスを訓練するための練習だと思ったんです。ただ、そのためには②のプロセスでの「絵から印象を受け取るときの精度」も問題になるとも思いました。
印象は主観的な要素が多いけど、紙面への再現は先入観のない客観的な観察力が必要です。主観と客観をバランスよく鍛えていく…それが模写練習なのかな？というのが、現時点での私の考えです。
２．さぁ練習だ！
２－１ 練習記録
課題提出まで２週間。こんな感じで練習しました。
練習内容は トレス13個、模写7個
ーーー
4/28(火) トレス（7個）
4/29(水) トレス（6個）
4/30(木) 模写①
5/01(金) 模写②
5/02(土) （休み）
5/03(日) 模写③
5/04(月) 模写④
5/05(火) 模写⑤
5/06(水) 模写⑥
5/07(木) （休み）
5/08(金) 模写⑦
5/09(土) 課題準備（模写元絵選びとスキャン、ファイルの準備）
5/10(日) 課題
5/11(月) 提出！
ーーー
２－２ トレス
まずはよくわからないので、とりあえずハードルの低いトレス練習から始めました。
絵を知るにはトレスが一番！！
時々表示非表示をカチカチと切り替えて線のずれを確認します。この方法は練習仲間の方から教えてもらいました！（ありがとうございます！）
トレスに慣れてきたら、線の勢いや太さなども気にしながら、自分で描いているようなつもりで緩急つけつつ線を引いたり…そんな感じでやりました。
２－３ 格子模写
いきなり真っ白な紙に模写というのは、ハードルが高すぎます。
私の練習の信条は「難易度のステップは可能な限り小刻みに」です。挫折しちゃいそうなんで。
格子は正方形にしました。その方が距離を測る時に間違えにくいから。人間って縦の線と横の線の長さの感じ方が微妙に違うらしいんですよね…。
【格子模写のやり方・気を付けた点】
①太めのペンで形を取る（だいたい10分～30分くらい）
・半透明の太めのペン（ミリペン下地用・サイズ40）でざっくり削り出すようにアウトラインから攻める。
・各部分のボリューム感が性格になるように気を付ける（線が正確でなくてもOK)
・模写元の絵の印象を拾えているか常に気を付ける。
②細いペンで形を取る（2時間くらい）
・粗いえんぴつ・サイズ１５を使った。
・太いペンで描いた線を参考にしつつ、より正確な線を引いていく。
・線のタッチやニュアンス、線の太さの変化などにも気を付ける。
・ここでほぼ完ぺきにしておく
③清書（20分前後）
・②をトレスするような感じで、元絵を見ながら細かい点まで模写する。
①②③で共通
・格子の交差点付近にかかっている線の傾きをしっかり押さえる。
・わからなくなったら模写元と重ねて時々チェックする。
・補助線を引いて、同一直線状にある要素をチェックする。
以下の画像は、格子模写をした時のプロセスをまとめたものです。左側が参考の絵、右側が私の格子模写です。最後に元絵と重ねてます。
模写元の絵：「コマドジマ」（室井康雄）のキャラクター設定より
（ご本人の掲載許可をいただいています。）
www.youtube.com
今回は室井さんのコマドジマのキャラの他に、すしおさんの「SUSHIO THE IDOL」のイラスト、ゲームのキャラクター絵などを練習模写しました。
絵柄が変わるとまた違ったハードルを感じるので、慣れるまでは一人もしくは似たタッチの方の作品を模写するのがいいのかもしれません。
師匠の絵をトレスすると、普段おっしゃってることなどが盛り込まれていて、なるほどな！と各所で思いました！
次回は全身模写です。次回もがんばるぞー！
